スマホ・タブレットの利用者にとっては、アプリは無料が当たり前の世の中となっていますが、時々たちの悪いアプリに出くわすことがありますので、無料アプリの注意点について少しお話します。
たちの悪いアプリには大きく幾つかの種類があるのですが、今回お話するのは「広告で警告を発するアプリ」です。
ここ何回かシニア向けの講習会で同じような質問を受けました。
「この警告という表示がずっと出てくるんですけど何なんでしょうか?」
「スピードが遅くなっているという表示が出てくるんですけど、何が問題なんでしょうか?」
確認したところ、いずれも無料アプリの広告が勝手に、そして大げさに発信する警告でした。
パッと見た感じでは広告とは思えず、一瞬ドキリとしてしまいます。
「警告!この端末はウイルス感染しています」とか、「スマートフォンのスピードが遅くなっています」といった警告が多いようです。
これら無料アプリの広告として表示される警告は何を目的としているかというと、利用者を騙して広告料を稼ぐ事を目的としています。
まず警告で驚かせる→そして広告をクリックさせる→広告をクリックすると何かしらのアプリのインストールを促す
→アプリをインストールさせてアフィリエイトと呼ばれる広告手数料を稼ぐ
これらの手口は元々アプリの広告ではなく、インターネット上のウェブサイトでよく見られるものでしたが、最近はその活動範囲をアプリにまで拡大しているようです。
このような警告が突然出てきた場合は、無視してアプリを速やかに削除しましょう。
場合によっては、アプリを閉じる事が出来ない可能性もあります。その場合は、一旦スマホ、タブレットを再起動してみて下さい。
無料のアプリには広告がつきものですが、その広告を利用した罠が潜んでいますので、くれぐれもご注意下さい。